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強みはスピード感
物事を早く良く進めるという意識に共感

技術統括室 無人位置決技術ユニット リーダー ディン スー クン (2008年 中途入社)

ベトナムは日本の製品や技術への憧れが強い

現在位置決技術部に所属し、駿河生産プラットフォームの本社や海外拠点の工場からの要求に対して設備を開発し導入するという、立ち上げから一通りの作業を担当しています。ベトナムの大学で機械加工を専攻していました。機械加工に興味を持ったきっかけは、バイク屋さんを経営していた父の影響です。バイク修理を手伝うこともよくあり、部品やものづくりが好きで、加工についてもっと知りたいという気持ちが芽生えました。

ベトナムでは日本製の製品や日本の技術に憧れる人がとても多く、自分もその中の一人でした。最初に就職した会社は、ベトナム現地法人で駿河生産プラットフォームの関連会社、サイゴンプレシジョンです。入社初日に工場の先端設備を見たときの感動は今でも忘れられません。入社1年目は現場で加工を担当していましたが、2年目に日本に来て、設計・開発関係の研修を2年間やらせていただきました。実際に日本で働いてみて、素晴らしい環境に大きな魅力を感じ、日本の会社で働きたいと考えるようになり、サイゴンプレシジョンを退職し日系企業へ転職しました。

他社よりも圧倒的なスピード感があることに気づいた

日本に来て最初に入ったプレスの金型を製造販売する会社では、生産技術を担当しました。精密の金型部品を製造し、メンテナンスまで行い、スチールの仕事にも携わりました。2年後に工場印刷機械メーカーに転職し、大型機械の組み立てを担当しました。違う分野のいろいろな会社に勤めることで、技術力だけでなく、会社の文化も身についたと思います。

その後、再び駿河生産プラットフォームでエンジニアとして挑戦させてもらうことになりました。入社して改めて感じたことは、他社よりも断トツにスピード感があること。品質へのこだわりももちろんですが、物事を早く進めることは当社の強みだと感じています。依頼を受けてから構想設計、部品詳細設計、製作、そして組み立てから評価まで。一通り任せてもらえるのは、技術力だけでなく、会社で働く人間としての成長も促してくれると感じています。

オールラウンドに対応できる技術者が多い理由

他社では一つの分野で基本的なことを一定期間行うことが多かったのですが、駿河生産プラットフォームでは幅広い作業を一人で行えるという体制があります。いろいろなことに挑戦できることが、オールラウンドの技術を持ったエンジニアが多い理由につながっていると思います。

所属する部署では、会社の生産モデルに応じられる設備を開発し提供することをミッションとして掲げています。つまり、低価格で生産性の良い設備や自動化率が高い設備を提供することが私自身、そして部署全体で目指していることです。ミッションを達成するためには技術者として必要な力を身につけることが重要です。情報収集や多様な技術の紐付け、経験がとても大事だと考えています。

任せてもらえる環境こそ、スピードの源泉

エンジニアにとっての理想の職場は、開発環境が整っていることです。当社にはその環境が整っていると感じています。要求を受けてから立ち上げまでの時間が短いというスピード感の実現は、“任される”という体制によるものだと考えています。一人一人がプロジェクトを一通り管理することで、技術者としてそして会社で働く人間として成長するのが早いと感じています。

いつかは小さい加工屋さんを経営したいと考えています。ここで身につけた技術力や知識を活用できる場所や機会に巡り会うのが理想です。今までにない発想で、今までにない生産モデル、例えば3D2M(3D-CADデータを活用した精密部品の製造)に力を入れている当社は、そういう勉強ができる場所だと考えています。